手汗の私はお友だちの赤ちゃんを抱っこするのが苦手でした。
当ブログ管理人(Nao)の手汗に関するほろ苦い体験談を綴っています。今回は、会社でお勤めをしていたOL時代のお話をさせていいただきます。
夏など暑い日が多くなると手汗も出やすくなります。二年前から制汗ローションの デトランスα を使うようになってからは、夏の手汗もだいぶかかなくなってはきていますが、手汗は精神的なものが大きいと私は思います。
「ここで手汗をかきたくないなぁ」と思えば思うほど手のひらに汗がにじんできてしまいます。それは日常の些細なことでも、誰かの目線が自分の手に注がれていると思うだけで手が汗はんでしまうんですよね。
人の視線なんて実際は自分の思い過ごしなのですが、手汗を気にしている人は他の人よりも繊細で敏感な人が多いんだと思います。私も十代や独身時代はそうでした。
たとえば、会社で「書類を書いてくれない?」と頼まれたとき、相手が目の前にいると、書類を書く手元を見られているので、最初は汗をかいていなかった手がどんどん濡れてきて、手に書類がくっついてしまったり、紙を汗で濡らしてしまったり…。
相手に渡されたボールペンもお返しするときはびしょ濡れ。相手が不快な思いをしないようになるべく気づかれないように、机の下でボールペンの汗をハンカチで拭ってからお返しするなどしていました。
そんな会社勤めをしていた独身時代、育児休暇をとっていた同僚に赤ちゃんが生まれ、会社に連れて来てくれたときに「抱っこしてあげて」と言われるのですが、じつは私はこれが大の苦手だったんです。
赤ちゃんはかわいいし、ほんとうは抱っこしたい気持ちでいっぱいなのですが、その会社に入った最初の年、同じような状況があって、私が抱っこしたあとにもう一人の同僚が抱っこして「あれ? 赤ちゃんおしっこしちゃった? なんかお尻のあたりが濡れてるよ?」って言われてしまったことがあったんです。
「私の手汗だわ」と思い、以来それがトラウマになって、赤ちゃんを抱っこするのを意識してしまうようになってしまいました。
タオルを手に当てて赤ちゃんを抱っこするのも妙な光景だし、赤ちゃんの洋服を濡らしてしまうのもかわいそうなので、同僚が多いときは、なるべく自分に回ってこないようにと、うしろに控えるなどしていましたね。
抱っこしたとしても、赤ちゃんが湿ってしまわないうちに早く返さなきゃって思っちゃうんです。
そんなことも普通に笑顔で対応することができず、他人はさほど気にしていないであろうことを一人で意識しすぎている自分の「気にしすぎる性格」に嫌気が差すなんてしょっちゅうでした。
あれから15年以上が過ぎ、結婚もし、二児の母親となった今でも「気にしすぎる性格」は、随所に現れることがありますが、若いころに比べると、だいぶ心穏やかに細かいこともあまり気にしないでいられるように変化してきました。
その気持ちの変化もあってか、手汗もだいぶコントロールできるようになりました。
手汗を気にしすぎる私をやさしく包み込んでくれた今の主人と出逢ったこと、その主人がネットで買ってくれた 手汗改善マニュアル を読んで、私の手汗は「心」が原因だと分かったこと。この二つは私の手汗に関する気持ちを大きく変えてくれました。
小学5年生になる上の娘がいつの日か結婚して、子どもが生まれ、初孫ができたときは、手汗をかかずに、しっかり抱っこしてあげられる、そんなおばあちゃんになっているかな(笑)