中学生のとき手汗だった女子の私にはフォークダンスは憂うつだった。
中学2年生のときの私(当ブログ管理人・Nao)の手汗のほろ苦い体験談です。夏休みの林間教室。二日目の夜にキャンプファイヤーでフォークダンスをやることになりました…
中学校の行事って手と手を触れ合ったりつないだりしなければならないことってけっこう多いんですよね。それに理科の実験のようにグリープに分かれて道具や器具を使い回す授業なども人よりも手汗が多いと思っている私には憂鬱(ゆううつ)な時間でした。
いちばん多感な中学2年生(14歳)の夏に行なわれた林間教室。2日目の夜には私たちの年代の定番であるキャンプファイヤーがな行なわれるのがお決まりで、ゲームを楽しんだり出し物が披露されたあと、最後に必ず炎を囲んで男子と女子が手をつなぐフォークダンスがあるのです。
中学2年生ともなれば、クラスに好きな男子がいるのは普通で、もちろん私にも大好きな男の子がいました。夏という季節で手汗もかきやすくなっているのに、手をつなぐフォークダンスだなんて、ほんとうに勘弁してほしかった。
そんな私の気持ちを無視するようにフォークダンスが始まり、ワンフレーズで次の男子に交代していきます。私の好きな彼は、まだ半分くらい向こうだけど、だんだんと距離が近づいてきたなと思ったところで曲が終了。「あ~、よかったぁ‥」と胸をなでおろしたのもつかの間、「もう一回いくね~」と先生がまた曲をかけました。悪夢…
「今度こそ順番が回ってきちゃうかも…」手汗のせいで対人恐怖症に近い状態の私は緊張も人一倍。当時の私は、メンタル面が弱かったので、よけいに手汗を助長してしまっていたようです。手汗はだんだんひどくなってもダンスなのでハンカチを持って踊れるわけもなく、次の人に交代する時に気づかれないようにTシャツやズボンで汗を拭きながら踊っていましたが、私の手汗は止まりません。
「あと5人、3人…」順番が迫ってくると、彼も私が自分(彼)のことを好きだということに気づいているらしく、チラチラと何度となく目が合います。よけいにドキドキと手汗がにじむなか、彼が私の肩に手を回し、私は意識しすぎて指先だけをつなぐかのように手をつなぎ、ワンフレーズだけ踊りました。
もう緊張と手汗のことが気になり、ほんとうは幸せの時間のはずだった一瞬も、ずっとうつむいた状態で真っ赤になり、ほとんど覚えていません。「もう嫌われちゃったかも…」そう思い落ち込んでいると、彼はまったくそんなことは気にしていない様子で、笑顔で私に話しかけてきてくれました。
当時は手汗のことを思うと、どうしても積極的になれず、ちょっとしたことでも過敏になり、慎重になりすぎて、心を閉ざしてしまいがちだったように思います。
今思えば「青春」ですが、もっと開き直れる大らかな性格だったらよかったかもしれないですね。
私が3年前に買った 手汗治療プログラム にも、そのへんのメンタル面についても書かれていますが、今、思うと、ほんとうにそうだな、と思います。